タッチイズラブジーンズの秘密 ステッチ編

 
タッチイズラブ®︎ジーンズを企画する時に、私は、
『このジーンズを穿いてくださるお客様の、優しい気持ちが、周りの人に伝わって、周りの人も優しい気持ちになったらいいな』
『優しい人の気持ちが、素敵に見えたらいいな』
と言うことを考えていて、その優しさを、カタチに表現したいなと思って企画しました。
 
 

ジーンズで表現出来ることの一つに、ステッチがあります。 

 
ジーンズは、縫い糸の色と、縫い糸の膨らみと、縫い糸の太さのコンビネーションで、何をどんな風に表現するかが決まります。
タッチイズラブが、優しさをデザインしたくて、選んだ糸の色は2つ。
一つ目は、ポリエステル芯をカバーしている綿の量が多い、膨らみのあるホワイトの糸。
二つ目は、しっかりとした強度を出せる、ベージュがかったホワイトの糸。
この二色の糸を、部分によって、四種類の太さの縫い糸で構成しています。
 

ジーンズのステッチは、部分によって、糸の色と太さを違えています。

バックポケットを付けている糸は、太くて、ベージュがかったホワイト。

 
 

もちろんジーンズは、繰り返し洗われるもの。

繰り返し穿いて洗って乾かすうちに、次第にその人の優しさが現れるジーンズです。

 
優しい気持ちを表現したいと思って作ったジーンズですけれど、じつは、最初から100パーセント優しいジーンズではないのです。
洗った時の色と、洗った時の縫い目の数が、優しく見えるように企画しています。
最初の頃の(新しい穿き始めの頃の)ジーンズは、他の人から見たら、少しだけ、よそよそしさがあるかもしれません。
けれど、繰り返し、穿いて洗われるうちに、ステッチの糸の白さが際立ちます。
そして、ホワイトの色の際立ちとは逆に、ポリエステルの芯をカバーしている綿の量は減っていき、ステッチに繊細さが出てきます。
さらに、繰り返し洗って乾かすことによって、縫い目が、ほんの少しだけ詰まってきます。
ベージュがかったホワイトの糸を使っている、二本針巻き縫いと呼ばれるお尻の部分の平行する二本ステッチの部分も、その荒々しさがとれて見えるようになります。
ジーンズが新しい時は、3縫い目の数が3cmに9個あったところが、ほんの少しだけ多くなります。
こうした、ほんの少しの縫い糸の色の変化や、太さの変化、そして縫い目の詰まり具合が、優しさの素となっています。
 
 

お客様にプレゼントしているデニムバックの持ち手の部分の秘密

 

デニムバックの持ち手のステッチは、出来上がったジーンズのステッチより、縫い目の数が少しだけ多い。

 
ジーンズをオーダーくださったお客様にプレゼントしているデニムバックは、ジーンズと同じシャトル織機で織られたデニム生地で作っています。
このデニムのバックは、デニム業界でナマ呼ばれる、洗っていない状態です。
なぜナマの状態でお渡ししているかと言うと、お客様があまり目にする事のないナマのデニムを、洗うことによって、色の変化や風合いの変化が起こるんだということを、お客様自身で体験して欲しくて、洗わずにお渡ししています。
 
なのですが、ナマのままだと、ちょっと優しさがたりないので、ステッチの縫い目の数を、ジーンズを繰り返して洗って干した状態の縫い目の数にしてあります。
 
新しいジーンズをオーダー頂いた時には、「前に貰ったバックと、ちょっとだけデザインや大きさが違うのが良いな」というお客様リクエストにもお応えしています。遠慮なくおっしゃってください。
 
 

お知らせ
新しいジーンズのオーダーは勿論、お世話になったかたへのジーンズのプレゼントに「ジーンズギフト券」のオーダーもお待ちしております。
プレゼントのページをごらんください。