いい色のジーンズ

一年でデニムはどのくらい色が変わるのか

インディゴは、削りとられる。 

そもそも、デニムは、生地を織り上げる前に、生地の表側に見える糸＝経糸(タテ糸)に、インディゴ染めを施します。
その時に染められるタテ糸は、糸の表面だけ、青く染められます。
糸の真ん中(＝芯の部分)が、白いままなので、芯白(シンジロ)と、呼ばれています。
 
このタテ糸は、デニム生地の表側に見えるように(表が紺色に見えるように)織られています。
デニム生地の、表側の(紺色側の)一本一本の糸は、芯の部分が白いままなので、椅子などに擦れたり、洗濯機の壁にあたったりすることによって、インディゴに染まった部分が削り取られると、糸の芯の部分にある、白い部分が、見えてきます。
さらに、洗濯機で洗うことによって、インディゴが削り取られた部分はもちろん、履いている時には、あまりダメージを受けない部分も、少しずつ、インディゴが剥がれ落ちてきます。
 
 

どのくらいの期間、ジーンズを履くと、白い部分が見えてくるのか

 私とお客さんとの会話で、
「(そのジーンズは)いい色ですね」
「どのくらい(の期間)履いてたら、そうなりますか?」
ということが度々あります。
僕は、3本のジーンズをローテーションで履いています。
どのジーンズも、1日から2日履いては、洗濯をしています。
年末の大掃除の時みたいに、ガシガシ動いていたら、あちこちが擦れて、インディゴが剥がれてきます。
そのジーンズを洗うと、さらにインディゴが剥がれて、いい感じの色になってきます。
どのくらいの期間履いたら?という質問には、正確ではないけれど、私のジーンズだけでなく、いろんな方のジーンズを、修理の時に見てきているので、毎週1回履いて1回お洗濯したとして、1年から1年半くらい経ったら、いい色のジーンズが出来上がるかなと思っています。
 
 

新しい年のスタートに、新しいジーンズを育ててみませんか。

2019年の年始の営業は、1/3、4、5、6です。
お久しぶりの方も、初めましての方も、新しい年のスタートに、新しいジーンズを育ててみませんか。
オーダーを、楽しみにして、お待ちいたしております。