ジーンズのブログ

 

ボタンフライ

 
 
ジーンズ,ブランド,ボタン

 
写真のジーンズは、タッチイズラブジーンズストアのオープン以前の、2010年の頃のもの。
オープンしたのが2011年の10月。それ以前は、お客様のところにお伺いして、採寸をして、翌月に、お届けということをしていました。
その頃のジーンズも、今と同じ、ボタンフライでした。
ちょっと違うのは、フライボタン(前開き部分のボタン)が4つ。トップボタン(一番上の、ウエストのところにある、ちょっと大きいボタン)と合わせると、合計5つでした。
 
現在の、一般的なジーンズは、リーバイスが歴史の中で作りあげた、品質のばらつきをなくし、効率的に大量生産するための、機能美からくるデザインだと、強く思っています。
ボタンフライ仕様も、デニム生地のサンフォライズ加工(防縮加工)とスキュー加工(捻れ防止加工)が、現在ほど安定して行われていなかった頃の、必要性から採用されていました。
touch is love ® の商標登録をした当初は、そうした、リーバイスの機能美からくるデザインと、自分の考える『優しい感じ』という、曖昧な目に見えないものの融合を、イメージしていました。
 
今週、この写真のジーンズを修理をしていて、自分でも忘れていたことを思い出しました。
それは、ミシンの上に乗っている、修理中の当時のジーンズを見た、ご来店中のお客様の「素敵なジーンズですね。」という感想がきっかけでした。 
 
優しさは、モノじゃないなと。
 
どんな化粧を施しても、当時のタッチイズラブ®︎ジーンズで言うなら、水色の糸を部分的に使うことで、優しさを表現しようとしても、結局は、優しく見えるジーンズにはならない。
ジーンズを穿く人が、優しいから、優しく見える。
そんな当たり前のことが、自分の中で、微妙にずれていってることに、気づきました。
 
僕は、このジーンズを穿いているお客様のことは、良く知っています。
僕より10歳年上の男性で、20代の頃に勤めていた会社の上司のかた。今でも、お付き合い頂いていることに、とても感謝しています。
 
素敵なジーンズとおっしゃったお客様は、その男性を、知りません。
なのに、その人の優しさは、伝わっている。
当時のホームページには「大切なことは、愛あること。」と書いていました。
touch is love ® にとって、大切な気持ちを、思い出させてくれたお客様に感謝しています。
 
新規でオーダーいただいたジーンズの製作や、愛用していただいてるジーンズの修理で、やることはいっぱいなのですが、それでも、お店にお立ち寄りいただけることが、嬉しいのです。
是非また、お時間ありましたら、お気軽にお立ち寄りください。
楽しみにして、お待ちいたしております。
 
 

2018年6月10日
touch is love ® JEANS store 工藤琢
 
 

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